マンション購入者がシックハウス症候群に

罹患した場合、損害賠償をできるのか？

Q.新築マンションを購入しましたが、

建材から放散される多量のホルムアルデヒド

によるシックハウス症候群に罹患し、

健康被害を受けました。売主に損害賠償

を請求することができるのでしょうか？

A.事業者にはマンション販売に際し

ホルムアルデヒドが危惧される建材

を用いていることを開示するなどの

義務があります。開示がなされずに

販売が行われていれば、損害賠償を

請求することができます。

→シックハウス症候群とは？

新築や改築直後の室内空気汚染に

よって引き起こされる健康被害であって

①目・鼻・のどの刺激症状

②結膜の乾燥

③皮膚の紅斑・蕁麻疹・湿疹

④疲労・疲れやすい

⑤頭痛・風邪にかかりやすい

⑥息が詰まる・ぜいぜいする

⑦いろいろな刺激に過敏に反応する

⑧めまい・吐き気・嘔吐などの諸症状

の総称です。

その原因は建材や家具、日用品などから

発散するホルムアルデヒドやVOC（

トルエン・キシレンその他）などの

揮発性の有機化合物と考えられている。